2009年1月10日土曜日

今日の想い 38

絶望的なほどの親としての無力さを覚えながら子に対する。この子の中に入っていけたら親としての想いを届けられるのに、必死で近寄ろうとすればするほど、抜け殻をその場に残して遠い遠い惑星に身を隠す。この親の元に生まれ出でる事を選んだであろうに、親の願いとは裏腹に身体だけを得るための仮の家庭だったのか。それとも早くから親の姿を見通して、その場に自分の欲しいものは何も無いと結論付けたのか。そんなことまで考えてしまう。この世にどれ程興味をそそるものがあり、入り込みたい世界があるとしても、魅惑的な目に映るものの背後に、魂の瑞々しさを吸い取る愛の渇ききった霊や、暗い偽りの愛の世界に引きずり込もうと手をこまねいている霊が獲物を待っている。どれ程それを諭そうにも踏み入ろうとする身体は惑わしに酔い熱を帯び、親の想いも言葉も入り込む余地はない。ただ茫然と立ち竦み見送るしかないと言うのだろうか。しかしどれ程に絶望的な立場であっても、神様が受けたほどの絶望は人間の絶望には見出せないだろう。御父様が通過されたほどの絶望の境地を、我々は通過することはないだろう。その認識があれば立ち竦んでおどおどする自分は、サタンの思うままに塩をかけられ続けるナメクジの在り様でしかないだろう。神様が私を責めることなく与え続けて下さるように、そして御父様が我々にみ言を与え続け愛し続けて下さるように、ひたすら与え続け想い続け、信じ続けることで子の魂が満たされる時が来る。満たされて、親への想いと涙で溢れる時が必ず来る。離れれば離れるほどに愛おしくなる。愛くるしい幼少の面影が活き活きと自分の中に蘇る。抱きかかえていた時の肌のぬくもりが、乳臭い肌の感触が伝わってくる。

0 件のコメント: