2009年1月4日日曜日
酒 その一
正月に酒は付きものだが、勿論、教会関係では御法度で、飲酒を許されてはいない。高校生の時に原理のみ言に触れ、教会に通うようになったけれど、高校生の時には酒もまた飲んでいた。と言うのは期末試験が終わったりすると打ち上げに集まって酒を飲む。高校生の飲酒は禁止というのは当たり前だが、どういう訳か呑んでいた。高校の友達はそれ程ワルでもないのだが、十数人集まって話に華を咲かせ、その場には酒が必ずあった。だんだんとエスカレートして焼酎やウイスキーまで仕入れてまわし呑むほどになっていたが、当時四畳半の部屋を借りて下宿していた私の所で盛り上がろうという話になり、友達皆押しかけ呑み始めた。酔いが回り始めてひとりふたりと潰れていく。その内、ひとり友達がいないことに意識のある者が気付いた。そう言えば便所に行くと言って部屋を出、階下に下りていった者がひとりいた。気分でも悪くなったのか誰か様子でも見て来いと話しているうちに、救急車のサイレンの音が近づいてきた。焦って皆で外に飛び出して見ると、既に数メートル先で抱きかかえられた友達が、点滅する光を浴びながら車内に搬入されていた。知り合いかと問われ素直に皆頷き、付き添うように促されひとり救急車に乗り込むと再びけたたましくサイレンを鳴らしながら飛んでいった。誰かの通報を受けたのか既に警察もその場にいた。事情徴収を一人一人受け、終わったら署まで連れて行かれるのかと思ったが、こっぴどく説教を喰らうと後から学校の方で沙汰があると念を押され、解散となった。その後の顛末はあまり覚えてないが、勿論親にも連絡が行き、頭を下げに田舎から繰り出す羽目になった。後で聞くとその友達は急性アルコール中毒で危なかったらしい。学校もさることながら、自分としては通い始めた教会にどう懺悔したらいいのか、その方が心配だった。破門にされたらどうしようとか色々悩みながら、一大決心で原研部長に報告した。本人は至って深刻なのだが(そんなことがあったの)で終りだった。どうすべきか尋ねると、気になるんだったら何か条件立てたらと薦められ40時間の断食を立てることでお許しを頂く事にした。
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