2009年1月27日火曜日

今日の想い 45

どこまで自立した自我、即ち自立した信仰観を供えているか。アメリカは人種の坩堝と言われるように、多くの人種が共存している。自由の象徴である国旗の下に一枚岩であるかというとそうでもない。歴史の背景が違い、文化の背景が違うと自ずと衝突は生じ安い。摂理的国家として恩恵を受け、政治経済パワーのアメリカへの一極集中が許された為、少なからず経済的繁栄を今日まで続けてこれた。個人に於いても会社に於いても、上り調子の時は弱点があったとしても勢いに吸収される。人種間の違いも繁栄状況に於いては違いを受け入れる余裕がある。しかし下降を始めると違いが衝突を生み、衝突が更なる衝突へと向かう悪なる感情、悪なる力を増幅していく。そうなると一瞬にしてこの国も崩壊しかねない。そこにそれらに勝る善なる力、即ち愛のパワーをどれだけ注入できるかが命運を決める。我々とて同じだろう。我々のグループほど、多くの日本人を抱えた処はない。現場に於いても日本人は多い。しかし同じ日本人ではあるけれど背景が大きく異なる。人種としては同じであっても、或いは同じ御父母様のもとに結束する群れではあっても、しかしながら通過した信仰路程、特にどの国で歩んでいたかにより信仰観が違ってくる。同じ肌はしていてもそう言う違いがある所がアメリカ的と言えば言えないでもない。アメリカでの信仰生活が長いと、個としての独立意識が強い。責任者の示す事柄に対してその場では頷いても、自分が納得しない限り本気で動こうとはしない。即ち言い訳の為の行動となりやすい。外的実力に於いてはそれなりに力を蓄えているし、議論でもしようものなら太刀打ちできないだろう。日本での歩みが長いと、集合的意識が強い。上の願いや命令に対して自我の鏡に反射させて鑑みるというふうに訓練されていない。上の言葉は絶対的であり自分でそれが良いか悪いかの判断はしない。全てを鵜呑みにして行動してきた。しかし今になって自分の中に何も積み重ねられたものが無い事に気付き、頭を傾げながらも身体は動かしてはいるが、性根は入らないという落とし穴に入って抜け出せないでいる。立ち止まり症候群だ。今の体制は、ピラミッド組織体制の形はしているが生きた有機的繋がりにはなっていない。この組織が生きる為には、この二通りの在り様が一つになって次元の違う新しい組織としての進化を進める必要がある。組織として、天から頂いた神霊に完全屈服する自我意識を供えた個人個人の集合体となり、組織行動が個々の彩り溢れる在り様で描かれる芸術様相を呈するようになる。

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