2010年3月27日土曜日

宇宙の春 (2)

思春期を迎えた子供の様に、異性への意識に目覚めて心を熱くするように、宇宙の春を迎える人間は霊界という高次世界に目覚めて心魂を熱くする。年頃になれば異性は異性として熟れ始め、愛に酔う魅力を備えて引き合うように、宇宙様相は宇宙の春を迎えるために成熟期に入っていく。地球という存在がアダムとエバが住まうエデンの園として、宇宙の全叡智を総結集して創られ、地球ほどの存在は宇宙の何処を見ても見当たらないと思う。であれば今宇宙の春を迎え、目に見えて思春期の変化を最も見るのは地球という生命体だろう。子供の頃に夢を見せられ、半世紀近くも経った今でさえ、未だに忘れない鮮烈な映像として見せられた光り輝く地上を、肉体のあるうちに見ようとしている。肉体が変化し、思考が深みを増し、感情が彩りを増す思春期の一大変化を、宇宙の思春期として今人間を含む地上的な全ての存在が体験しようとしている。御父母様が勝利されて地上にもたらされたものが想像を絶する内容であることを、腰が抜けるほどの驚きで体験するはずだ。御父様に帰依した多くの食口でさえ、宗教概念に捕らわれた態度でみ言や摂理に対して来た訳で、これから起こる宇宙的変化や地上的変化、自分の肉体変化さえももたらす魂の変化を、思いもよらなかったこととして体験しようとしている。まだ見ぬ事実は確実に時を刻んで現す時を待っている。宇宙の全存在が注目しながらこの時を見守っている。霊界と地上界が分けられ、内なる世界と外なる世界が分けられて、魂の孤独を味わい続けた歩みに終止符が打たれる。御父母様を迎えた内なる宇宙にも春が訪れる。未だに厳しい冬が内界を覆っているように思えても、春の訪れを真っ先に告げるマンサクの細い花が、内界の何処かに咲いているはずだ。

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