2011年1月18日火曜日

今日の想い 247

日暮れからずっと屋内にいたので、氷交じりの雪が降っていたことに気付かなかった。息子は学校でバイトをしていて、いつもなら遅くても八時までには帰るのに十時近くになっても帰って来ない。携帯にかけたら、氷雨で道がツルツルになっていて、立ち往生する車でなかなか先に進めないようだった。窓越しに外を見ると普通の雪が積もっているように思えたけれど、確かに外灯に照らされて見える降り行くものの速度は速いようだ。氷雨が降ると地上の全ては氷で覆われる。刺々しい氷で覆われて目にするにも寒々しく、手を宛てればノコギリにでも触れるような感触だ。去年の冬も何度か氷雨が降って氷で覆われ、この地域の被害は思いの他大きかった。特に取り付いた氷の重さで耐えられなくなった電線が至るところで切断されて、ひと月以上も停電した地域もあった。しかし夜中まで降り続いた刺々しい氷の被いも、明け方には雲が晴れて日が差し始めると、氷の被いは角を削られて滑らかになる。ノコギリのような表面が滑らかな氷でコーティングされたようになって、柔らかい光を反射する。青い空を背景に光る樹氷達が何と神々しいことか。地上に神界の神々が降りたように思えたほどだ。この世がどれほど反抗的牙を剥いているとしても、暖かな愛の日差しを投げかけ続けることで様相は一変する。氷点を超えるまでは何の変化もないように思えるが、ひとたび氷点を超えると忽ちこの世は一変する。真の愛で世界は確実に変わる。かつて無かった世界を私達は確かに目にすることになるだろう。外はまだ降り続いている。しかし氷雨は雪に変わったようだ。車のフロントガラスの氷かきが明日の最初の仕事になると思いながら、眺めていた窓のブラインドを下ろした。

0 件のコメント: