2007年2月8日木曜日

ビジネスの捕らえ方

私は、儲けるとか儲かると言う言葉にはしっくり来ないものがある。儲けるという言葉の意味合いの中には、うまく巻き上げると言う意味合いが感じ取られる。ビジネスの捕らえ方として二通りあると思う。ひとつはTAKEを基本コンセプトとした儲けようという利益中心主義のビジネス観、もうひとつはGIVEを基本コンセプトとした、価値を提供しよう(新しい便利さとか今まで無かったサービス)という他への喜びや幸せを与えることを中心としたビジネス観、しかしこの場合ボランティアとは違う与え続ける為にプロフィタブルであるべきであってプロフィットのためのビジネスではないということ。わたしが関わっているレストランに例をとれば、どんな店が儲かるのかと言う観点の立ち上げではなく、どんな店が客に喜んでもらえるか、魅力的な価値を提供できるかという観点からの立ち上げを意味する。私の店は取り合えず利益は出ている。これだけの利益を出そうとしてコントロールしたのではなく利益は結果に過ぎない。客に良かれと思い自分なりの価値提供をしてその価値を客が認めてくれた価値判断の数字が利益であるということ。だからフードコストを30%に抑えるだとかプライマリーコストを65%に抑えるだとかは経営状況のある一面のものさしではあるけれど、それを振りかざすことに意味はほとんどない。数字はしっかり見るべきなのはその通りだ。しかし結果の数字、あるいはある時点における切り取った断面の数字ではなく、どういう数字の動き方をしているか、動きの方が重要でありまたその動きの意味を探ることの方が重要である。

0 件のコメント: