2007年2月12日月曜日
システム疲弊
この店を担当し始めた当時、殆どの従業員が兄弟で占められていた。マネージする側も従業員としての兄弟側もお互い甘えの構造でドップリだった。扶助制度のため、給与を貰って働くという意識はなく、経営側としての裁量は如何に機嫌を取るかだけに追われていた。人事権もなければ給与査定もない。下手に事を荒げないように兄弟間に於いて平穏に過ごせることだけを考えながら毎日が終わる。これはビジネスとは言えないだろう。形を変えたファンドレージングに過ぎない。移動しない万物復帰だ。そのシステムでいくならそれでもよかった。ただ発展する可能性はないだろう。しかし問題は他にもある。従業員として兄弟のほかに給与制の従業員を雇う。それでも人手は足りないので更に給与制の現地兄弟も雇うことになる。給与対象以外の兄弟、給与制の従業員、そして給与制の兄弟、この三つ巴のトリプルスタンダードは矛盾を通り越していつ破裂分解しても可笑しくない状況だった。三者間のギャップをどう埋めるのか、み旨だと納得させても言葉に行動に感情に出てくる。店は完全にバラバラだった。あの時の状況に比べると大分スッキリして来はしたが、未だに人手不足で兄弟を雇わざるを得ず何人かは雇っている。素直な感想として兄弟は外の空気を吸ってみるべきだ。外の波をかぶらないと思考回路は繋がらない。働く事と受け取る給与との関係性を捉えることが出来ずにいる。さほど給与もあがらないだろうが首を切られることも無いという安心感でゆで蛙状態にある。それを当の本人も気付いてはいない。
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