2009年10月17日土曜日

理想世界

御父様が把握する理想世界の概念とはなんだろう。理想世界はこの地上の存在世界ではない。今、存在している世界の延長線上に見えるものではない。存在世界の様相が今と変わらず、人類全ての心の持ち様だけが変わる、そんな微笑みと優しさの溢れる理想世界をイメージしてみても、それは堕落的ユートピアではあっても神様が願い万宇宙が願う理想世界であるはずがない。この存在世界は、堕天使ルーシェルが神様の娘を辱めて生ませたこの世の神、サタンの子女、堕落人間と共に築き上げた存在世界であり、地上地獄なのだ。堕落人間がこの存在世界を堕落的感覚を満足させる為の世界として築き上げてきたものだ。この世の至福は存在世界の物に起因し肉に起因している。物は幻であり肉は幻想だ。幻を掴み幻想を追い求め、蜃気楼を築き上げている。この肉が消え去る時、儚くも全て消え去るものに人生をかけている。理想世界は天上にある理念の世界でもない。ルーシェルと共に行動したあらゆる天使たちが天使的理念世界を築き上げた。地上地獄の存在世界があれば、原因的天上地獄の存在世界がある。天上地獄の理念体系、価値体系の道理で、地上地獄の道理が決められている。地上地獄の道理で生きて死ねば、そのまま天上地獄の道理に当てはめられる。自分が堕落の道理で生きているのか、天の道理で生きているのかを問われている。しかしながら堕落とは関係のない真の御父母様が勝利された事で始めて、御父母様が創造権限を持たれ新しい理念世界は築かれていく。私達はみ言を学びながら新しい理念世界の道理を学んでいる。その理念体系、価値体系に生きることで、直接天国に生きる道理を体術している。理想世界を御父様はこう説明される。-その世界は心情の因縁を中心として動くことのできる情的な流れの前に、全体を巡って息子であり娘であると呼ぶことのできる世界ー 理想世界は心情世界なのだ。心情が中心の世界なのだ。心情が中心となって理念世界が築かれ、それが骨組みとなり天上天国、地上天国が築かれる。理想世界を見ようとするなら、御父母様の心情を体恤するものとなり、その為には慕い侍って骨髄の中に入り込まなければならない。理想世界の中に心情が込められるのではなくて、心情の中に理想があり理想世界もある。

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