2010年5月2日日曜日
経済動向
リーマンショックから一年半。アメリカの経済は幾分落ち着いたかのように見える。確かに店の売上げ推移を見れば昨年度比一割増しで、三月四月と右肩上がりだ。クレジットカードの金利が上がり、高利子を嫌気して現金売上げの方が一時多くもなったが、ここのところまたカード払いで済ませる客の方が多くなっている。失業率も下がり始めて誰の目にも底は越えたと見えている。アメリカの経済全体の気分としては季節の春そのままに春模様だが、実は二番底どころがとてつもない恐怖のシナリオが近い将来予定されている。地球の大変革を待つまでも無く、国家経済の破綻で今日の社会は立ち行かなくなる。今ギリシャ問題でユーロ圏は揺れに揺れているが、ギリシャだけに留まらずイタリア、ポルトガル、スペインと南欧の国々は既にソブリンリスク(国債危機)を回避できない状況になろうとしている。ギリシャの財政赤字(国債発行)はGDP比10%を大きく超えている。追随の南欧諸国も同じような数字だ。世界的バブルが弾けて世界金融危機になり、放って置けばそのまま実体経済危機になる。そうなれば国として立ち行かなくなるので国債発行して中央銀行が買い取る形でマネーを市場に流さざるを得ない。金融というお化けは終末の申し子と言えるだろう。マネーへの執着で人生の大半の部分を埋めてきた多くの霊達は、地上に再臨協助を許されればマネーへの執着心を満足させる行動を起こさせる。ヘッジファンドや投資銀行は正に彼らに取っては再臨協助にもってこいの場なのだ。国家予算を超え国家さえも支配できるマネー量を取り込み喰いながら、国家破綻に持ち込むことで彼らの再臨協助は功を為す。悪を蔓延させることで逆の意味で摂理進展の促進に貢献していると言える。これからが彼らの仕事の最後の仕上げに入っていく。ユーロ統一通貨を維持できるかどうかどころではない、ドルを維持できるかどうかに突入してくる。対GDP比を言うならアメリカは財政赤字(国債発行)は既に40%を超えている。辛うじて機軸通貨を維持できているのは、中国、日本、中東石油が未だドル建てでありアメリカの国債を引受けているからだ。しかし中国はいつ背を向けてもおかしくない状況にある。そうなればドルはひと月も持たないだろう。その前に必ずオバマは起死回生のカードを出す。新ドル通貨を立ち上げて危機回避に動く。
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