2010年5月30日日曜日

今日の想い 174

外が白み始め、アパートの部屋の大窓に見慣れた景色が映し出されていく。だんだんと時間を追う毎にその輪郭を現し、色合いも徐々に鮮明になっていく。しかし木々の緑が生きていることの証しを立てるのは、太陽が東の空に姿を現し、朝一番の光を直接届ける時だ。それまでは眠っていて息吹は感じられないそれらが、光を受けた途端に息を吹き返す。朝日を受けて輝く木々の葉の緑は美しい。仕事柄、陽が既に高くなってから目覚めることの方が多いけれど、陽が上らぬうちに起床し、内面にまで溶けて浸み込みそうな柔らかい緑に触れ、自分自身も届けられたばかりの朝日を浴びるなら、一日の恵みの大半は受け取ったことになる。登ったばかりの太陽を直視しながら、私の内面に語りかけ働きかけるものを聞き取る者になる。木々の緑を内面にまで落としこんで、感情として受け取るものを探し当て、その感情を燃え立たせる。外的な活動より内面の活動に意識的に光を当て、何代も何十代も過去を遡って、引き出しの奥底にしまい込んだ想いのひとつひとつを取り出し、言葉にならない言葉を聞こうとする。意識下の暗闇に押さえ込められたそれらの想いこそ、解放されない霊達だ。魂の表面に取りだしながら御父母様へのとりなしをすることで、霊は解放されていく。幽界に通じて、見えなくてもいい霊を引き寄せることで憑依され振り回される、そんな低次元ではなくて、高次の霊界に参入できる霊的感性を備える者となり、御父様と共にいろんな高次世界を巡ってこそ、そこが成約聖徒の本領発揮の場だ。今ある周囲の環境にどっぷり浸かり振り回されるなら、御父様の創造の力を受け取らずに地獄へ引き摺る悪魔の手に委ねようとしている。御父様と共に未来の環境を、明日の環境を霊的高次の位置で創造している私である自覚を持って、朝に呼吸する者となる。この朝の光を呼吸し、私の中の木々の緑が息を吹き返す。蘇生されたこの緑こそ創造の力だ。御父様から相続する創造の力だ。

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