2011年3月1日火曜日

今日の想い 267

涙が止め処も無く流れてくる。別に泣きたいわけではないけれども、私の身体を通して涙する多くの霊達が私と共にいる。御父様のお隣で硬い表情をしておられる御母様を目に写し、今御母様が置かれている状況がどれほど犠牲と十字架の歩みであろうかと思った途端、涙が止め処も無く流れ始めて止まらなくなった。恥かしくて御父様からの視線を遮るように前の人の頭の陰に隠れて遣り過ごそうとしたけれど、どうしようもなかった。ハンカチもティッシュも持ち合わせていなかったことを悔いた。それでも、席を外されいた御母様を最後に呼ばれて、御母様は促されて話を始められ、暫く見たことが無かった御母様の笑顔を見ることができて本当に良かった。私が最初に御父母様に御挨拶したときも、御父様は私を無視しておられたけれど、御母様は取り成すように笑顔で御父様に声をかけておられた。勿論否定された私は地獄の底に突き落とされたけれども、それでも御母様の笑顔は、特に私に向けられたものではなかったとしても、地獄の底から救われ赦される気分を引き起こしていただいた。次の機会に呼ばれた時も御食事をあまり喜んでいただけず、それでも挨拶するように促されて前に出て挨拶させていただいたのだが、言葉の中に御詫びも入れて御挨拶したとき、御父様は厳しい顔をしておられたけれど、御母様は笑顔で頷いて下さった。私に取って御母様の笑顔は、厳しい御父様と私の間を取り成していただく魔法の架け橋だ。御父様の想いが私に届けられ、私の拙い想いを御父様に届けていただく、虹色に輝く魔法の架け橋だ。どれ程厳しく問い詰められ、重い決意を迫られていたとしても、御母様の笑顔は柔らかく、温かく、清々しく、そして仄かに甘く、ぎすぎすしたこの魂を包んでくれて軽くしてくださる。御母様の笑顔を、この厳しい訓読会ではあったが最後の最後に受け取ることが出来て、嬉しくて有難くて涙が流れた。心配で涙を流し、今度は安堵して嬉しくてまた涙を流している。そんなとき、私は御父母様の息子だと実感できる。

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