2011年3月5日土曜日

今日の想い 271

用事を終えて、夕方近くにWASHIGTON DCまで南下していく為、95号線からNEW JERSEY のTURNPIKEに入っていく。WASHINGTON BRIDGEからNEWARK 空港まで湿地帯が広がっていて、かなり見通しがいい。この辺りで日没に差し掛かると心に染み入る風景に出くわす。なるべくそれに合わせて帰るようにしていて、何度出会ってもその度に深い感動を覚える。地平線に沈む大きな夕陽が右の窓から日没の赤色を投げかけ、運転席側の窓越しにはハドソン川を挟んで立ち並ぶ摩天楼の建物が日没の赤色を反射させている。貼られたガラスが建物によって異なるのか、反射の仕方も反射の色も微妙に異なっていて、しかし異なるそれらが集まることで統一的な美しさを見せる。殆ど直線道路ではあるけれど、車線を確認しながら見るという、見惚れてしまう衝動を抑えなければならない歯痒さを味わう。中にはストレートに光だけを反射する高層ビルもあって、赤色を白色の鋭い光に反射させながら、自己主張しながら夕陽に対抗する意志を見せるものもある。しかし地上のそれとは次元を越えて、晴れ渡り冴渡った空は、西の赤色から東の青色まで、紫の加減を見事に織り合わせながら神界の幾重もの位階を顕している。垣根の無い浸透しあったそれぞれの位階の神的存在を大空に見ている。そんな見方が正しいかどうかは別にしても、私の中から宗教的気分と感情が形状の枷を越えて溢れ出して来ることは否定できない。ハンドルを握って運転している自分が別ものの様に、神的存在が舞い踊る大空へ私は飛翔していく。深い眠りの中から安らぎと生きる力を携えて目覚めるような、そんな内的霊的力を神々から注ぎ込まれるのをこの大空を舞いながら実感している。私は愛されている。この世的愛とは次元の異なる愛で愛されている。宇宙の愛を受け取れる感性を取り戻すことができれば、私は受け取った愛を更に世界に、人類に伝播していくことができる。私は人類が未だ経験したことがない、嗅いだことも触れたことも無い、新しい愛を、真の愛を探求している。御父様と完全一体となって、御父様の骨髄に入っていくことが出来れば、真の愛の真っ只中にいる私を自覚し、真の愛に包まれ抱かれて、その腕の中こそ私の本郷の地だと、その安らぎの中で深く頷くだろう。ちょうどあの沈む太陽の只中に飛翔して吸い込まれて、溶け込んで同化した私が太陽となって照らしていくように。

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