2012年10月17日水曜日

今日の想い 475

リッカーボードのおとり捜査に捕まった。21歳未満の客にアルコール含有飲料の提供は固く禁じられていることは十分承知で、サーバーにも毎日の朝礼で口を酸っぱくして指示しているのだが、それでもつい気を許したのか引っ掛かってしまった。スピード違反のネズミ捕りは待っているだけだから理解できるが、おとり捜査は引掛けに来て、雇った学生にビールをオーダーさせて、こちらの気の緩みを突くように仕掛けてくる汚なさがある。提供するのも違法なら未成年が酒をオーダーするのも違法のはずだ。おとり捜査は未成年にオーダーさせているのだから、お上が違法に加担させていることになる。そこを指摘すると、オーダーはしたが口にしていないので成立しないと言われた。それ以上突っ込んでもポリスにこちらの心象を悪くさせるだけだから、書類にサインして御触れを待つことにしたが、サインして手渡された書類コピーのピンク色が自分には如何わしさプンプンに感じられた。実はこれで三回目だ。30年近くこの場所でビジネスしていて、最初の頃続けて二回、それも同じウェイトレスが引っ掛かった。その時にオフィサーから、三回目はアウトでライセンスを取り上げられると伝えられていたので、随分心配もしたが、マネージャーにリッカーボードのオフィスに状況を聞きに行かせたところ、なんとか罰金ですませられそうなので取り敢えず安堵した。それでも講習の参加義務やらコートに出向いて罪状認否させられるやら気の休まることはない。ライセンスを取り上げられるならそれもみ意だと、禁酒を推奨しているのに販売すること自体矛盾していると、そう割り切ろうとしたけれども、かといってなければないで今の業態を辞め、新たな業態を始めなければならないが、この基盤を一端白紙に戻してまた一から始めるのは至難の業だ。そんなこんなでこの事件を契機として店についてもいろいろと考えさせられるようになった。御父様が聖和されて店を続ける意味は変わらないのだろうか、とか、生産、流通、そして消費者の手にという水産摂理のビジネスのひとつを担っていたが、最も基盤のある流通が一連の問題で外されてしまって残された消費者の手に届ける店はどうしたらいいのか、とか、これから水産ビジネスに対する重要性や位置付けも微妙に変わってくるのだろうか、とか、そんなことも考え始めるようになってしまった。御父様の鶴の一声でここまでやってきたが、これから外的具体的なことに対しても、絶対信仰、絶対服従を自分にも全体にも突き詰められながら、ひとつひとつクリアしていくことになるのだろう。今までは中心の位置でのことだったが、これからはいよいよ現場が踏み絵を踏む試験に直面することになる。